電気自動車の普及が進む中、テスラの中古車に注目する人が増えています。しかし、中古車にも補助金が使えるのか、どの制度が利用できるのかなど、購入前に確認すべきポイントは多岐にわたります。
本記事では、中古テスラに補助金が使えるかをはじめ、税制優遇や充電設備の補助制度、新車との総支払額の違いまで詳しく解説します。
中古テスラに補助金は使えるのか?

国の補助金(CEV補助金)の適用条件
現在、国のCEV補助金(クリーンエネルギー自動車導入促進補助金)は、原則として新車の電気自動車(EV)購入時に適用される制度です。テスラのようなEVを新車で購入する場合、この制度を活用することで数十万円から最大で約85万円の補助が受けられるケースもあります。しかしながら、中古車についてはこの補助金の対象外とされており、購入費用を直接軽減する手段としては利用できません。
この制度の目的は、環境負荷の低い新型車の普及促進であり、CO2排出量の削減やエネルギー政策との整合性を重視した運用となっています。中古車はすでに市場流通している車両であるため、新規導入と見なされず、補助の対象にならないのです。
そのため、中古のテスラを購入する際には、国の補助金に頼らずに他の支援策やコストダウン方法を検討する必要があります。なお、補助金制度は年度ごとに変更されることもあるため、最新の適用条件は環境省や経済産業省の公式発表を確認することが重要です。
自治体ごとの中古EV補助金制度
国の補助金が使えない中古EVでも、一部の自治体が独自の補助金制度を設けている場合があります。たとえば、東京都では、2024年度において島しょ部という条件を満たした中古EV車に対し、最大30万円の補助を行っています。このような制度は、地域の環境政策や予算状況に応じて異なるため、購入希望地域の制度を事前に調査することが肝心です。
加えて、地域によっては充電設備の設置費用に対する補助制度も併用可能です。こうした制度を活用すれば、購入費用全体の負担軽減が期待できます。ただし、自治体補助は予算上限に達した時点で受付が終了するため、購入のタイミングと制度の締切時期を見極めることが必要です。
執筆時点の現状として、中古テスラを含む中古の電気自動車購入に補助金を設けている自治体は非常に少ないです状況です。しかし購入を検討する際は、必ずお住まいの自治体ホームページで最新の補助金情報を確認しましょう。
補助金が使えない場合の代替手段
中古テスラの購入では国の補助金が使えないため、それに代わる税制優遇措置やインフラ補助を活用することが有効です。中でも代表的なのが「環境性能割」です。環境性能割では、取得価格に対して一定の軽減税率が適用されます。特に排出ガスがゼロであるEVは最も優遇されるカテゴリであり、中古車であっても年式や登録状況によっては軽減対象となる場合があります。
さらに、地方自治体によっては、充電設備の設置に対する補助金や、EV購入後の維持費を軽減するための支援策を用意しているケースもあります。例えば、東京都では家庭用普通充電器助成金として、10万円を限度に受け取ることができます。これにより、電気代の補助や定期点検費用の助成を受けられることもあるため、制度の併用が有効です。
注意すべき点としては、「グリーン化特例」に関してです。こちらでは電気自動車の補助・助成制度として、初度登録翌年度のみ50%の減免がありますが、中古車には適応されないので注意が必要です。
補助金が使えないからといって諦めるのではなく、税制・設備支援の視点からコスト全体を見直すことで、結果として新車に比べて負担を抑えることも可能となります。
テスラの認定中古車に関する特典と保証
テスラの認定中古車プログラムは、補助金が使えない中古車購入に対しても、ユーザーに安心感を提供する仕組みです。認定中古車とは、テスラが公式に検査・整備を行い、基準を満たした車両のみを販売する制度です。これにより、品質面での不安が少なく、長期的な利用を前提とした購入が可能となります。
認定中古車には、新車時の基本保証の残期間がそのまま引き継がれるほか、購入日から1年間または2万kmの認定中古車保証が追加で付与されます。たとえば、バッテリーやドライブユニットに関しては8年または16万kmの保証があるため、年式や走行距離によっては新車同様のカバーが受けられるケースもあります。
また、テスラの車両はオンラインでのアップデート機能を備えており、中古車であっても最新のソフトウェアが継続的に提供される点も大きなメリットです。これは、他メーカーの中古車ではなかなか得られない価値であり、購入後の満足度を高める要素となっています。
補助金が受けられない分、こうした公式の認定制度や保証を重視して選ぶことで、信頼性の高いEVライフを送ることができるでしょう。
補助金がなくてもテスラを安く買う方法

高年式・低走行の中古車を狙うポイント
中古車市場において、コストパフォーマンスの高いテスラ中古車を選ぶための基本は、「高年式かつ低走行」の車両を狙うことです。電気自動車は内燃機関車に比べて部品の摩耗が少なく、走行距離が増えても故障リスクが抑えられる傾向がありますが、それでもバッテリーの劣化は無視できません。
テスラの場合、バッテリーは長寿命ですが、経年劣化や高頻度の急速充電により性能が徐々に低下します。そのため、購入前には走行距離や使用履歴だけでなく、バッテリー残存容量や保証状況を確認することが非常に重要です。バッテリー交換費用は高額であるため、状態の良い車両を選ぶことで、後々の大きな出費を回避できます。
また、2020年以降のモデルでは、車両のソフトウェアやインテリアの改良が行われており、快適性や性能も向上しています。特に「モデル3 パフォーマンス」や「モデルY」などは、比較的新しく走行距離が少ない中古車が多いため、狙い目の車種といえるでしょう。
安く買うためには、車両価格だけでなく将来的な維持費や価値の残り方も含めて総合的に判断することが求められます。
EV充電設備の補助金を活かす
テスラをはじめとした電気自動車(EV)のコストを抑えるには、購入価格だけでなく、充電設備の設置費用にも着目することが重要です。特に、自宅に充電器を設置する場合は初期費用がかかりますが、国や自治体の充電インフラ補助金を活用することで、その負担を軽減できます。
たとえば、国の「充電インフラ導入促進補助金」制度では、普通充電器の設置に対して最大で35万円、工事費用については最大で135万円が補助される場合があります。この制度は法人だけでなく個人にも一部対応しており、申請のタイミングによっては予算枠内で支給が受けられます。
また、東京都や神奈川県などの一部自治体では、独自の上乗せ補助金を設けていることもあり、併用すればさらにお得に充電環境を整備できます。自宅充電が可能になれば、外出先での充電に比べて1回あたりの充電コストが大幅に安くなるうえ、時間の節約にもつながります。
中古テスラの購入とあわせて充電設備の整備も視野に入れることで、EVライフ全体のコストパフォーマンスが向上します。購入時には、車両本体だけでなくライフスタイル全体を設計する視点が大切です。
新車との支払総額を比較して判断
テスラの購入を検討する際、単に「新車」か「中古」かという視点だけではなく、総支払額という観点からの比較が非常に重要です。新車では、国のCEV補助金や自治体の補助金を併用することで、最大で約130万円以上の補助を受けられるケースがあります。これに対し、中古車は補助金対象外であるものの、初期価格が大幅に安く設定されているため、結果として支払総額が抑えられることもあります。
たとえば、モデル3の新車価格が600万円で補助金130万円を引いた場合、実質470万円となります。一方、中古車であれば400万円前後で購入できる車両も多く、価格差が50〜70万円となる場合もあります。この差額に加えて、税制優遇や維持費、充電設備補助などを加味すれば、実質的な費用負担は中古車の方が低いことも少なくありません。
また、リセールバリューの視点でも、中古車は初期値下がりを終えた状態であるため、数年後の価値下落が緩やかであるという利点もあります。これにより、乗り換え時の損失も最小限に抑えられます。
最終的には、使用目的やライフスタイル、利用頻度なども含めて、補助金の有無以上にトータルコストで判断することが、最も賢い選び方といえるでしょう。
記事のまとめ





